これからのWeb制作の職種とワークフロー

ワークフローの変化とか、アジャイル導入とか、昨今は色々と話題が多い。 僕が思う、やりたいWeb制作の職種とフローについて書く。

■職種 【今までの主なWeb職種 】 ・営業 ・マーケター/アナリスト ・企画/プロデューサー ・PM ・ディレクター ・IA ・SE ・デザイナー ・コーダー ・プログラマー

【これからの主なWeb職種】 ・営業 → 「営業」+「マーケター/アナリスト」 ・PM → 「企画/プロデューサー」+「PM」+「ディレクター」+「IA」+「SE」 ・デザイナー → 「デザイナー」+「コーダー」 ・プログラマー → 「プログラマー

これからは、上記4職種。 分業することで行ってきたWeb制作は、現在の成果物、スピードを考えるとこれぐらいにまとめるべきだ。

職種間の業務が重なってきているのは、Web制作の現場に携わっている人ならみんな感じているはず。

■ワークフロー 【今までの主なワークフロー】 1.要件定義 → クライアントの要件を確認し、成果物の定義を行う ↓ 2.設計 → 要件定義に基づき、画面/システムの具体的な様相を決定 ↓ 3.デザイン制作 → 設計に基づきデザイン制作 ↓ 4.HTMLコーディング → デザインをHTML化 ↓ 5.システム実装 → 設計に基づき成果物の作成 ↓ 6.テスト → 成果物のテスト

いわゆるウォーターフォール

【これからの主なワークフロー】 1.ヒアリング。 ↓ 2.ヒアリング後、HTMLでモック作成。フローも同時確認。 →モックを元に機能など詳細をつめる。IA/デザイン要素も考慮。 →MTG時、要望に従いコーダーはリアルにコードを修正する。 ※ベースコーディングは、MTG前に作成済み想定 ※PCでプロジェクターに映すか、iPadで見せながら修正 ↓ 3.要素が確定したら、モックにデザインをのせる →デザインからHTMLではなくて、HTMLモックにデザインを適用 →MTG時、デザイン修正をリアルに行う。 ※ベースデザインは、MTG前に作成済み想定 ※PCでプロジェクターに映すか、iPadで見せながら修正 ↓ 4. システム実装 →テスト駆動開発リグレッションテスト

流れ的には、ウォーターフォールに近い。 ただ、上記を小単位で行う形とする。

こんなのが僕がやりたいなと思う理想の職種像とワークフロー。

もちろん、かなりの能力は必要。

今までは「システム」というものはすごく特別なものだったけど、「システム」なしのWebなんて存在しなくなってて、もう特別なものではない。 実装以外の部分では、企画の段階で「システム」知識は持ってて当然で、今までの「システム」を担ってた人は、企画やIA、デザイン構成の能力が必要。

デザイナーは、CSS/コーディング出来ないと、動きのあるWebを作成することは出来ない。止まったWebなんて今はもうない。

能力的にどこの職種にも属せない人も出てくると思う。 でも、そういうもんだと思う。 今まで価値のあった仕事が、ルーティン化していってる。

産業革命で、手作業が機械に奪われたのと同じ。 手作業の価値が下がったのと同じ。

ただ、手作業の価値を「オリジナル」という面で残す手段もある。

なんにしろ、今までと職種やワークフローは変わるということで、それに対応していかねばならんということだ。

僕が思っていることにとても近い考え方が、ゼロベースの石橋さんの考え方だ。 少し違う部分はあるかもだけど。

ゼロベース流アジャイルウェブ開発術2010年版 http://zerobase.jp/blog/2012/07/zerobase_agile.html