グローバル化の誤解?

昨今、『グローバル化』をキーワードとして海外人材を採用したり、海外の会社を買収したり、拠点を作ったりしている企業が増えている。

これ、実は色々なパターンがあり、理解している企業としていない企業があるように見受けられる。 大手含めて。

僕が考える『グローバル化』は、以下2点が主と思う。

1.グローバルスタンダードを作る 2.ある国の市場でサービスを展開する

これは、似て非なるものだと思う。

「1.」は、Web業界では、Google,FaceBook,Amazon,Appleが行っている。 世界に統一したサービスを展開しようということ。 ユニクロはこちらかな。 バブル時代の日本はこれを行っていた。グローバルブランドが出来、海外のブランドが真似をした。

「2.」は、楽天Amazon(実はアマゾンは「1.」と「2.」両方をやっている)、NTT、広告代理店(総合)が行っている。 Amazonは、各国に合うインターフェースを用いたりして、国によって独自な展開を行っている。 物流は、こちらになる。ヤマト運輸は、「1.」で勝負しようと思ったけど、香港などで苦労して、「2.」を模索している様子。

この2つは、アプローチや戦略が全く異なる。 つまり、やろうとしてることを明確にせずに、やってしまうと『グローバル化』は全くうまくいかない。

アプローチや戦略を簡単にいうと、↓のような感じ。 1. → 各国の考えや文化を、自社のサービスに合わせるよう進める 2. → 各国の考えや文化を、自社のサービスに取り入れるよう進める

これを整理することで、海外において、

・どういう戦略を取るか ・現地のどういう会社と手を組みやっていくか

こんなことが見えてくると思う。

日本企業が、「1.」をやる気概があるか? 「2.」で市場開拓して利益を伸ばしていくことに徹するか? それはどちらでもいい。

物事を始めるとき、進めるとき、 色々な要素や状況で変化はあるにせよ、根本的なことを間違うと路頭に迷う結果になると思う。