人間のコミュニティには、2つの大きな分類があるとずっと思っている。
大学の頃に友人が自分のことを「マイナー系」と呼んでいた。 その友人とつるんでいた僕も「マイナー系」だ。
この2つの分類は、小学生ぐらいのコミュニティから生まれ始める。
簡単にいうと、クラスでいけてる奴らが「メジャー系」で、地味な奴らが「マイナー系」。
「メジャー系」は、学芸会では主役を演じ、徒競走で1位になり、騎馬戦で大将をやり、バレンタインはチョコをいっぱいもらう。
「マイナー系」は、学芸会では名無しの役を演じ、徒競走で下の順位になり、騎馬戦で足場をやり、バレンタインはさっさと家に帰る。
で、この2つの分類は、生まれ持っているものではないかと思っている。 「マイナー系」は努力してもそこそこまでしかいけず、いつまでたっても「マイナー系」なことが多いように思う。
たぶん、「マイナー系」根性なんやと思う。
思い当たる人、いるんじゃないやろうか。 人生でコミュニティが生まれる時には、かならずこの2つの分類が出来上がる。
もうひとつ、「マイナー系」でおもしろい事象がある。
「マイナー系」は、「マイナー系」を引き寄せる。
別に顔に印がついているわけではないが、クラスが変わってつるんだり、バイト先などで仲が良くなるのは「マイナー系」なのだ。
「マイナー系」は引き合うようだ。
「マイナー系」な人は、社会人になって色々な人と出会っても、大抵はこの2つの分類になることが多く、付き合う友達もちょっと変わった人たちだったりする。
脱サラ、社会人留学、農業転身、世界旅行を繰り返す、アル中、はみ出し者が多いのも「マイナー系」だ。
「マイナー系」は、一応「メジャー系」になるべく努力をしたり、タイミングをうかがっている奴もいる。
代表的なのが「高校デビュー」と「大学デビュー」。
周りに自分の知らない人ばかりの環境になったとき、「マイナー系」は「メジャー系」になれるんではないかと、「メジャー系」に近寄ったりする。
ただ、そんなに甘くない。
「マイナー系」が「メジャー系」になるのはなかなかハードルが高く、努力も相当必要だ。
僕が知る限り、「マイナー系」から見事「メジャー系」に転身出来た奴を知らない。
転身に成功する目立った事例は、芸能界で成功するパターンなどではないかな。 他では見かけない。
で、僕はインターネット業界で仕事をしているんだが、ここにも「メジャー系」と「マイナー系」に関する事象を感じている。 これは叉の機会に。