Google Cloud Next in Tokyo '18 まとめレポート

  • 開催日/場所
    • 9/19(水)、20(木)
    • ザ・プリンス パークタワー東京 | 東京プリンスホテル
    • 来場者数13.000人
  • 概要
    • 新しいクラウドの世界を体験できる Google の基幹イベント。 「クラウドによって、私たちの働き方はどう変わっていくのか、いかにビジネスを成功に導いていくのか」
    • Google Cloud 製品やデバイスの最新テクノロジーや活用事例を学べる様々なコンテンツ
    • 興味やレベルに合わせて選べる 130 を超えるセッション
    • Google Cloud のテクノロジーに直接触れられる体験ブースやハンズオン セッション
    • 様々な IT の専門家、技術者、経営者、そして Google のエキスパートたちと交流できる 2 日間
  • 全体所感
    • Google囲い込みでなく開放的な雰囲気
      • 他ベンダーのサービスの受け入れ・連携も簡単に行えることを主張しおり、技術寄りの立ち位置から、ビジネスに寄り添う立ち位置へ変化。
      • セッションもビジネスと技術で分野分けされて実施されたり、ツールやサービスだけでなく、ソリューションも展開しており、よりビジネスに寄り添う姿勢が感じられた。
    • オンプレミスもモジュール入れるだけでGCPとつなげて管理できる(相互)
      • GoogleのAIを様々な環境、サービスからも利用できることで、既存サービスからのリプレイスハードルが大幅に下がっている。
      • 既存インフラベンダー、SIer等のシステム構築ベンダーの仕事がなくなっていく予感。
        • ソフトバンクグループで国内クラウドベンダーである「IDCフロンティア社」も国内初のGCPの「マネージド サービス プロバイダー」に。
      • 「Dedicated Interconnect」「Partner Interconnect」などの具体的な外部ネットワーク接続サービスが用意されている
    • Google内サービスのシームレス連携
      • これまで個別サービスのイメージが強かった各サービスが連携。
        • GCP、MAP&Machine learning APIs、G suit(Gmail、docs、カレンダー、ドライブ)、Chrome&Android
      • GCPだけでなく、「G suit」でもAI活用が進み、GoogleAIへ供給される教師データはさらに拡大する。拡大した教師データで学習を進めるGoogleのAIは最強だと思われる。
    • ソリューションの強化
      • 各サービスを基幹としたブラウザ完結のソリューションが増えていく予想 ※コンタクトセンターは一例
      • Google自体が企業へのコンサルタントによるセミナーや勉強会実施もはじめ、日本での布教活動が拡大している。
      • 日本の大手企業へのGoogleコンサルタントやエンジニアを供給してのサービス事例作りを進めている
      • 最終的には一般の人がブラウザ上でサービスを組み上げて世の中に提供できる状態を目指していると思われる

 

講演/セッション

  • 基調講演
    • 動画
    • 概要
      • Google CloudのユニークさはAIとセキュリティにある
      • ファーストリテイリングユニクロ
        • 「情報製造小売業
        • 検索とAIの技術は世界でもTOP。UNIQLOは企画~製造~販売の技術では世界TOPと自負している。この2社がコラボすることで新しい産業が生まれると思っている。
      • 機械学習のシンプル化をガンガン進めるBigQuery
        • BigQueryML
      • データの80%が非構造化データ
      • G Suite強化 AI導入
        • セキュリティセンターリリース。 管理者がアカウント管理などをコンソールから簡単に。
        • ミーティングの設定も、会議室の予約まで、会議の参加者を選ぶだけでやってくれるようになる。
      • Machine Learning Advanced Solutions Lab開設
        • 東京に開設
        • Googleが社内のエンジニアに行う為に作成した機械学習のトレーニングと同じプログラムでMachine Learningエキスパートの育成を支援してくれるソリューション
      • AI関連サービス
        • Google Cloud AI: GCPプラットフォーム
          • TPU
            • クラウド上で提供するTPU(Tensor processing unit、GPUのようなグーグル独自のAI用演算処理装置)を使うことによって、機械学習の作業負荷を軽減
          • Cloud Machine Learning Engine
            • AIモデルをGoogle Cloud上で使えるだけでなく、スケールも簡単。
            • TensorFlowやKeras、scikit-learnといった各種AIライブラリが使える。
          • Kubeflow
        • Google Cloud AI:AIツール
          • Vision(コンピュータービジョン)Natural Language(自然言語)、Text-to-Speech(スピーチ)、Translation(翻訳)、Video Intelligence(ビデオインテリジェンス)
          • これらのAPIを使えば、たった数行をコーディングするだけでAIが使えます
          • 「Cloud AutoML」
            • AutoML Vision
              • Cloud AutoMLのVisionサービスを、まったく新しい画像認識サービスにカスタマイズ
            • AutoML Natural Language
              • テキスト分析が行える自然言語サービスをカスタマイズできる
              • 業務に特化した独自の情報分析・情報理解がテキストから行えるようになる
            • AutoML Translation
              • グーグルの機械翻訳の技術をカスマイズできる。
              • 専門用語や言葉のニュアンスや比喩を解釈するなど、対象に特化した翻訳が行えるようになるわけです。
              • 現時点で27の言語ペアがある。
        • Google Cloud AI: AIソリューション
          • Contact Center AI
            • グーグルの会話・自然言語のAIを組み込んだ、お客さまの質問に自動対応できるソリューション
            • 簡単な質問回答だけでなく、Contact Centerのエージェントに情報を与えることで複雑な質問に対しても回答をすることも可能。
          • Iron Mountain
            • 大量の文章に対してOCRによる文字認識から文書理解までをシームレスに行う。