『予想どおりに不合理』という本。 有名な本ですが、GWになってまたまた「予想どおりに不合理」だな〜と感じたので書く。
「行動経済学」という普通の経済学ではなりたたない行動について書かれている。 経済だけじゃなくて日常生活のことも。
たとえば、
・節約のためと、毎日安いスーパーで数十円の違いで悩んだりするのに、飲み会で大量に注文して残して無駄なお金を使う。 ・ダイエットすると、毎日夕食を減らしたりするけど、旅行先では「こんなときぐらいいいか」と食べまくる。 ・毎日貯金箱に少しのお金を貯めることをしているのに、「衝動買い」と言ってポンと大きいものを、加えて使わない無駄なものを買ってしまう。
これら、合理的に考えると矛盾だらけの行動。 分かっているのに人間はそういう風に行動してしまう。 そのようなことを、様々な実験をして実証している本。
GWに気づいたのは、仕事のこと。
数ヶ月先の納品に向けてスケジュールを作り、1日の作業量を計算すると結構大変だと分かっているとする。 本来「数ヶ月先の納品に向けて、1日の作業量を平均的に分散する」のが合理的だ。
ただ、GWの行動はどうだろう。 「どうせこの先休む機会ないし、休めるときに休んでおこう」と言って大抵休むw ただ、GW明けに納品を控えている人は、休みを返上して頑張っている。
これはかなり不合理だ。 先がしんどいのが分かっていたら、前のうちから少しずつ行動するのが合理的で確実。
ここでは、人間の心理が働く。 このこともこの本に書かれている。実験で実証もしている。
『「痛い」「つらい」「しんどい」などマイナス要素は、短期的に済ませたい』という人間の心理がある。 合理的に考えると、少しの痛みを平均化するのも、1回で済ますのも結果は同じ。 あるいは、平均的にこなす方が痛手は少ないことが明らかな場合も、今回のGWで感じたように、先送りにしてあとで一気に苦労する方を選ぶ。
おもしろいのが、すべてみんな予想出来てるということw なのに、違う方の行動してしまうw
GWで再確認。 人間は『予想どおりに不合理』。
--追記 アリとキリギリスならアリが正しいとみんな分かっている。 でも、キリギリスの方が魅力あるw そこを、アリに持っていきながら、この先にキリギリスが待ってるという期待感を持たせられたらいいな。