海外事業について

友人などから 「なんで中国なんかで働くん?日本でええやん。」 というような事を言われることがある。

もちろん日本でいいよw ただ、ここに結構誤解があったりする。 海外で事業をすることは、基本的には『日本のためにやる』というのが原点だと思う。 現実的には、複雑に入り組んできて分かりにくくなるけど、原点はこれだと思う。 ちょっとその辺り、根本的なことなので備忘録として書いておく。 経済に詳しい人からみたらお粗末な文章やと思うけどw

最近は円高が話題になっているので、経済の面からみると分かりやすい。

まず、海外取引について、wikipediaの『円相場』『比較優位』を読むと非常に分かりやすい。 円相場(wikipedia) 比較優位(wikipedia)

国は、発展していくと、単独で国民の生活を維持することは出来ない状態になっていく。 (全部が全部ではないけど) 特に、日本のような資源を持っていない国は、色々なものを他の国から輸入せざるを得ない。 輸入するにはお金がいるので、日本で優れたものを生産し、海外に売って稼ぐ必要がある。 「外貨を稼ぐ」と言うのはこういうこと。

GDPが注目されるのは、海外に売るものを国内で作れる力があるという意味もある。 低いと、買ってばかりになるということ。 つまり赤字。

海外で事業をするというのは、規模を小さくすると、田舎の人が都会に出稼ぎにいくのも似たようなもの。 つまり、地元(国内)を潤すために、都会(海外)で仕事をして、お金(外貨)を持ってくるということ。

自国だけで成立するのなら、海外に行く必要なんてない。 企業が海外事業を行うのは、スポーツ選手が海外に挑戦するのとは全く異なる。 もちろん、企業が海外に挑戦することもある。 けれども、基本的には、挑戦ではなく稼いで日本を潤すため。 余裕が出れば挑戦もする。

僕は、たまたまインターネット関連の仕事で中国に来ているけれど、全ての産業の海外事業は同じ考えだと思う。 日本で作った優れたモノや技術を売って外貨を稼いでいるのだ。 日本の企業、日本の国民を潤すために。

上にも書いたけど、現実的には色々入り組んで、根本が崩れることもあるんだけども。 海外で事業をして、海外の国に税金収めて、海外の人たちを潤す、 海外文化を勉強する、教育を行うとかね。

国内にいると、全部国内だけで成り立っている、海外なんて自分の生活とは関係ないとか思いがちやけど、 実は日本なんて海外がないと全く成り立たないんだぜってことを、 いつも心に留めておいた方がいいよね。