エンジニアが求めるもの

・いいエンジニアが集まらない ・どうやったらエンジニアの応募があるのか ・どうやったら技術力をあげられるか

このようなことを聞かれることがよくある。 ということで、エンジニアが何を求めているかを書く。 これから書くことは、僕個人のことになるかもしれないが、エンジニア仲間と話していても同様だと思っている。

まず、求めていないものから書くw

■求めていないもの 「給料」 これは、それほど重要ではない。 人を評価する上の基準となるため、一番分かりやすい形ではあるけれど、 エンジニアにとって一番優先されるものではない。

「地位」 誰かの上に立つとかもそれほど重要ではない。 また、昇進することも求めていない。

「管理」 管理職というような形で、人を単純に管理すること。 寄せ集めの管理なんて全くやりたくない。

■求めているもの 「新しいこと、おもしろいことをやれる」 これは一番。 モノ作りをする人にとって、何かを作り出すことはどんなことにも負けない魅力あること。 技術というのは進化するもので、同じことの繰り返しはやりたくない。 新しいもの、より良い物を作りたい。

「何かをやるための権限がある」 これも重要。 やりたいと思っても、権限がなければ動けない。 もちろん責任も負っての話。 権限も責任ももらえない状況では、エンジニアの創造力は全く活きない。 なので、技術力の高い会社にはCTOが存在する。

「技術力のある仲間がいる」 これまた重要。 エンジニアは上昇志向はある。 ただ、「課長になりたい」というような地位の上昇ではない。 ライバルがいて、その人達と競争出来る環境にあること。 負けず嫌いだ。

「技術者集団」 管理職においても、人事を管理したり、人を評価したりというような、 一般的なマネジメントは求めていない。 自分の信念に従いチームを作ることなどをやりたいと思っている。 スーパーエンジニアは1人でも強いが、結局凡人の場合は集団としてチームを作っていくことで 全体の技術力をあげることにより、レベルアップを目指す。

「他のエンジニアに負けないこと」 これは、自社内でも他社でもそう。 自分が知らないことや、出来ないことをやれるエンジニアに出会うと、ライバル意識が出る。 反対に負けてもいいと思っているエンジニアは全く伸びない。

「特別感」 簡単にいうとえこ贔屓。 エンジニアは負けず嫌いであるので、他者と比べて優遇されることは、自分の技術への評価と受け取る。 これはお金ではない。 「君にお願いする」というような、こいつしか出来ない感みたいなのは、 技術力を評価してもらえていると受け取れる。

「技術力に見合った報酬」 最後に報酬。 これは上にも書いたが、「技術力」という見えないものへの評価軸。 金額がどうこうというより、同様なレベルのエンジニアと比べてどうかという形で気になる。 これは絶対評価ではなく、相対評価となる。

ざっと書いてみたが、このような感じ。 優秀なエンジニアが集まっている会社、上に書いたようなこと満たしているんじゃないかな。

一般的な職種とエンジニアと同等に扱っているようだと、いいエンジニアなんて集まらない。

反対にいうと、技術力はほどほどにという方針なら別。 営業力を強くしたい会社にエンジニアの優遇はいらない。 その場合、仕事をガンガン取る人間を優遇するとよい。

会社をどのようにしたいか。 それが一番上に書いた3つの答えにつながるんじゃないかなと思う。