今取り組む技術はHTML5。目指すはHTML5プラットフォーム。

前に、今後取り組んでいくべき技術を聞かれて、いまいち『技術』の定義が分からなかった。

色々記事を読んだり、色々な人の考え方を聞いてみたりして、少し整理出来てきた。 Webが、『UI』『デザイン』『システム』とかそういう分散的な考え方ではなくなってきているからだと思う。

Webコンテンツを作りはじめた頃(10数年前)の事を思い出すと、 その頃、今のように役割分担なんてなかった。 1人の人が画面を設計し、画像を加工し、HTMLを作り、perlphpASP(Active-server-pages)などの言語でコンテンツを作ってた。 みんな、基礎技術は本読んだりネットで検索したり(その頃Googleはまだ一般的ではない)で作り上げた。 それがホームページ制作、コンテンツ制作だった。 専門家なんていなかった。

実はこれに近い状況が、今もう来ていると思う。 Facebook,Appstore,android-marketなんて、それにものすごく近い。 今作られてるプラットフォームでは、1人の人が仕様を調べてコンテンツを作り上げている。

これがもっと進化するのが『HTML5』という技術。 『HTML5』は、僕はクライアント側の技術だと思いこんで、あまり詳しく追ってなかった。 ただ、少しづつ情報を得てみてみると、実はクライアントとかサーバーとか関係なく、 今後のWebのベースとなる技術だと分かってきた。

今までは、Facebookなどプラットフォームが用意した技術仕様に乗っ取りコンテンツを制作してきた。 『HTML5』は、プラットフォームは極端にいうとブラウザのみ。 サーバーすら、コンテンツを置くだけの場所に過ぎなくなる。 ※今のサーバーは、サーバーサイドプログラムを動かしたり、データベースを置いたり、機能は色々ある

HTML5の代表的な仕様 ・CSS3  HTML5だけでも動画や画像を動的に扱えるけど、そこにさらに装飾や動きを追加できる。 ・Web Storage  キーバリュー型のデータベースとしてブラウザにデータを保存出来るので、クッキーとかセッションとか今までのことは全部出来る。  また、現状のDBの代替にもなる。  オブジェクトとしてDB用のHTML5コンテンツを作ってそこから取得するような仕組みも出来るんじゃないかな。 ・Web Workers  これは、現状はサーバー内でやってるような、裏側でプロセスを分けるなどの技術。  「裏で処理を走らせておく」というのが、サーバーサイドプログラムを使わずに出来るとのこと。

これらの基本機能だけで、もう今の複雑に分散している技術がHTML5だけで済む。 HTML5はまだほとんど知らないので、もっと勉強してから詳しいこと書こうと思う。

そこで、僕らビジネスをやってる側が今後どんなものを作っていくかというと、 『HTML5プラットフォーム』なんかおもしろそう。 ソーシャルな時代が進むと、みんな個人でHTML5を使って色々なものを作るようになると思う。

■僕が妄想するプラットフォーム ・みんなが作った『HTML5コンテンツ』を載せる ・プラットフォーム上で制作する ・他のコンテンツを自分のコンテンツに取り込む ・他の人のデータを利用する ・プラットフォーム側でも機能作成を行い、配布。 ・パッケージの作成

こんなオブジェクト型プラットフォーム。 そこで商売も出来るし、マーケティング(ソーシャルレコメンド含む)も出来る。 もちろん、今までみたいにHPのようなものの作成も。

こんな事を考えながら、HTML5をもう少し勉強していこうと思う。

↓これがすごくよくまとめられていて参考になった ソーシャルの次の時代、「フリーミアム」が終わり「コンテンツがキング」になる【湯川】 http://techwave.jp/archives/51689743.html