今週、『Apache Solr』を使ったドリルダウン検索のレクチャーを受けた。 そこで検索について色々と考えてて頭に浮かんだことを記載しておく。
■検索の種類
・出来るだけ多くの検索結果を提供する → Google型 。検索結果一覧が表示されて、ユーザーが比較しながら閲覧したり出来る ・条件を絞り込んで合うものを表示する → 上記ドリルダウン検索など 。 ぐるなびなどのお店検索とか、不動産検索など、条件に合うものを表示する。
上記のように、大きくは2つの検索システムがあるけど、これにリアルタイム性が追加された検索が求められ、増えてくると思う。
Googleの場合は、リアルタイム性(ユーザー独自性)をシステム的に汎用化して取り入れている。ただ、あくまで検索結果の『見え方』はどのユーザーも同じだ。
■人力知能リアルタイム検索
僕が考える検索は、掲題の『人力知能リアルタイム検索』。 以下、フロー。
1.ユーザーが検索キーワードや検索条件で検索 ※Google型でもドリルダウン型どちらでもいい 2.ユーザーに行動させリアルタイムにアクセスログを取得 ※GoogleAnalyticsのリアルタイム解析など 3.分析結果に基づいて、検索結果のデザインを変更 解析手法は以下のような感じ
3−1.検索結果の画像を多くクリックしている → 画像を大きくして、文字を少なめの検索結果デザインに変更 3−2.検索結果のタイトルはクリックせず(遷移先には行かない)、 一覧を眺めていることが多い → 一覧にタイトル以外の情報を減らし、画像をなくし、 出来るだけ多くのレコードを1画面に表示するデザインに変更 3−3. 検索結果のタイトルを多くクリックしている → 一覧に遷移先の詳細情報(description,画像,本文抜粋)など を表示するデザインに変更
これらを、Googleのようにシステム的に行うのじゃなくて、人力で行ったらおもしろいんじゃないかと思う。
なぜ人力かというと、Googleのような最先端の検索システムでも、人間の思考やその日の気分を計れないから。 いくら検索しても思うような結果にたどり着かないことがあると思う。
それは、人間の脳がシステム的になっていないので、システムは対応出来ないから。
よく例えられるのが、将棋で コンピュータと人間でどちらが勝つかっていうので、人間が勝つ方法がある。
一番簡単なのが『二歩』をする。 ※『二歩』http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E6%AD%A9
『二歩』をすると、コンピュータはエラーメッセージを出したり、計算を出来なくなると思う。少なくとも『二歩』状態で対局を続けることは出来ない。想定されていないから。
人間は、『二歩』した場合、気付かないならそのまま進む。 で、どこかで気付いたら『歩』を1つ取ったりして原状復帰する。
※もちろん『二歩』を考慮したシステムも組めるけど、あくまで例え
話はそれたけど、検索も人間の脳を相手にするなら、人力がよさそう。
ものすごい数のオペレータ(解析能力とプログラミング能力を持つ)を用意し、ユーザーの行動をリアルタイムに解析しつつ、プログラムに手を加えたり、デザインを変更したりする。
こんなの現実的ではないと思うかもしれない。
けれど、中国ECにチャットシステムがついていて、オペレータに質問したり、価格交渉(まけてや〜)をリアルタイムに行っている。 日本では考えられないと思うけど、もう何年も前から中国はこれでやっている。
『人力知能リアルタイム検索』は、中国なのか日本なのか、アメリカなのか、ブラジルなのか、どこか分からんけど、生まれてくる可能性はある。 もう、生まれているかもしれない。 Google生まれたとき、みんな知らなかったよねw