Webの商品・サービスって、湯水のように現れては泡のように消えて行く。 それは大小に関わらず。 一時期の流行りで乱立するひとつだったりもする。
僕が考える成功する商品・サービスは、
『ユーザーの要望に応えるサービス』
だと思う。
当たり前だろという突っ込みがあるんやけど、 Webサービスの会社がこれをちゃんと実践しているかというと疑問。
まず、要望の吸い上げなど行っているのか? そもそも、自分が、Webのサービスに要望を出した経験ありますか? アンケートなど答えますか?
これらって、案外やってない。 提供側もユーザー側も。
提供側がよくやるのは、『新機能リリースしました!』と銘打ってシステムのリニューアルを発表。 この新機能、実は提供側が”流行るだろう”という企画・提案を社内でした上でサービス化することが多い。 これはあくまでも、提供側のエゴやおごり、自己満足なのかなと僕は思う。 そんなものユーザーは求めていない。
ユーザーは、自分が望むことが実現していたら満足を得る。 よく分からない押しつけを受けてもなんの満足感もない。 利用してくれたらまだよい方、結構使わないことが多いんじゃないかな。
mixi、Gmail、Facebook、Twitter、色々な機能あるけど、使いこなしてる? どんな機能があるか知らないのが一般的。
とにかく、ユーザーの要望を吸い上げ、それを粛々と実装していく。 それもスピーディーに。 出来るだけ全ての要望を。 実装機能に優先度をつけることも必要になってくるかと思うけど、出来るだけ全ての要望を満たす。 優先順位は、受け付けた順番でもいいかもしれない。
そうすると、ユーザーは自分の要望が受け入れられるサービスなんだと実感し、そのサービスを使い続ける。 これを全てのユーザーに対してやっていくだけ。
何も他がやっていない革新的なサービスを提供することだけが、Webサービス・商品ではない。
『全ての要望をスピーディーに満たす』
これを繰り返していくのが、僕が思う『成功する商品・サービス』。
余裕ができたら、企画・提案部隊など作って新機能を作ればよい。 あくまでこちらはメインじゃなく、運試し的。 当たるか当たらんかは分からないのだから。
こういう考えに至ったのは、僕がずっと続けているWebソリューションから得たもの。 クライアントは、僕らが提案した企画・機能にはあまり関心を示さないことが多い。 ただ、要望を満たした場合、とても満足してくれる。 また、粛々と要望を満たしていくことで信頼感も得られる。
特別な営業や提案なんていらない。 ユーザーが望むものを作れば、それはビジネスとして成り立つのだと僕は思う。