DX推進での「クラウド」活用

 

DXって何?

最近、「DX」という言葉がよく聞かれます。

デジタルトランスフォーメーションの略ですが、経済産業省でも「DX推進ガイドライン」というのを定めて国としてDXを推進しています。


定義では、以下となります。

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」

 

前置きは長かったですが、DX推進を進めていくにあたりデジタル活用というところで「クラウド」という課題に企業は当たることになると思います。

 

クラウド活用のメリット・デメリット

何か業務の一部をデジタル化するため(例えば出退勤をタイムカードからデジタルデータ管理に変える)に、デジタルツールの活用や、データの活用という話が出てきます。

 

そのときに、必ず「クラウド」というキーワードが出てくると思います。

 

デジタルツールを導入するときに、「クラウドで提供している」というような説明を受けることがあります。

 

なんか、最先端だなと思う反面、何がメリットなのか分かりません。

 

こういったデジタルツールの場合の「クラウド」のメリットは、データやアプリケーションそのものが「クラウド」上に保管されるため、導入企業は自社でセキュリティを担保したり、トラフィックの増加時のパフォーマンスチューニングを行う必要がなく、ツールベンダー側に任せることができることです。

 

デメリットは、ツールベンダー側に依存するため、データの流出やトラフィック増加でツールにアクセスできなくなっても自社で何も対応することができない部分です。

 

ただ、自社ですべて管理することはその人員や能力をすべて自社でまかなう必要があり、費用対効果をみても「クラウド化」のメリットは大きいです。

 

すべてクラウドでよいのか

クラウドを活用し始めると、あらゆるものをクラウド化していくことになることが多いです。

そうすると自社で保有、管理するものがどんどんなくなります。

これはデメリットのようですが、本業に専念できるという意味では大きなメリットです。

 

ただ、クラウド化を進める上で、方法は様々です。

 

たとえば、「デジタルサービスを利用すること」「データの保管をクラウド化すること」はどちらもクラウド化になりメリットは多いのですが、コストはどんどん増えてきます。

 

そのときに費用対効果をしっかり見ていく必要もあります。

 

1つ事例を紹介します。

 

DropBoxという会社があり、ファイルをクラウドで保管するサービスを提供しています。

この会社自体がクラウドサービスを提供しているのですが、そのサービスのデータをAmazonが提供しているAWSというサービス上に保管していました。

 

サービスがダウンすることなく運営できる点では、AWSを利用するメリットはあったのですが、コストは増大になり、自社の利益を圧迫していました。

 

そこでDropboxは、AWSの利用をやめることを決断しました。

ascii.jp

 

このように、クラウドの利用については、全て移管することが正解ではなく、自社のコストメリット含めた判断が必要となります。

 

当ブログのインフラ変遷

こんなことを考えたのは、当ブログも運用インフラを色々変えてきた経緯があるからです。

 

レンタルサーバー→VPS(バーチャル・プライベート・サーバ)→AWSGCP(GoogleCloud)→はてなブログ(現在)

 

自身の勉強のために色々なインフラ、プラットフォームを選択してきましたが、今はクラウドサービスを提供している「はてな」上にブログがあります。

これまでで一番コストが安く、パフォーマンスもよく、保守性(インフラメンテナンス等)も高いです。

 

現在ブログといえば、日本では「note」というサービスを使うことも主流になってきています。

 

note.com

 

どれが正解か分かりませんが、誰かに任せきりにならず自身で判断していくことが重要ではないかと思った今日このごろです。